行政書士の相談は30分無料なのに占い師は30分5,000円。占い師>行政書士なのか?
この違いってなんなんだろうと、ふと気になりました。
時間や料金設定は様々ですが、行政書士の世界では初回30分無料という相談形式をとることが一般的です。
特に許認可商売は通常、相談相手は社長様や起業家が想定されます。
それなのに0円相談。
対する占い師の場合は通常、一般個人が相談相手として想定されます。
それなのに30分5,000円とかでも支払う。
以下「占い師 有料」でヒットした記事の概要です。
- 話し相手がほしい
- 占い師に肯定してほしい
- 占い師の言葉にすがりたい
ついでにもう1つ。
専門書(四柱推命やら西洋占星術やら)でも開いて調べてみればわかりますが、占いには結構な手間が(時間、労力)が掛かるので、私の場合は大概お金をもらってます。
行政書士と、やっていることそのものはさほど変わりません。
特に専門書を開いて~という後者のくだり。
…とも思ったのですが、これを新人行政書士に置き換えると、ちょっと見えてくるものがあります。
新人行政書士の場合
有料相談している占い師と新人行政書士を比較すると、わりと明確に理由が浮き彫りになります。
端的にいえば「相談者を満足させるだけの回答、提案をできない」ことにあります。
一般論に着地しましたが、以下のように置き換えて考えてみると、しっくりきます。
- 行政書士に話を聞いてほしい ⇒ ただの知識解説マシーンでは、相談者が満足する回答は提供できない
- 相談者を肯定してほしい ⇒ 「お前に何が分かるんだ」となる
- 行政書士の言葉にすがりたい ⇒ 「ちょうど勉強してるとこなんですが、多分許可とれますよ」 ⇒ 「…。」
ここに加えて、上記yahoo知恵袋のくだりです。
新人センセイの場合、まだ業務に関する専門書を購入して根拠条文をもとに見解を示す、などという作業しないことが多いです。
(せっかく買った専門書でも、二度と使わない可能性があると考えたら、もったいないですもんね。経験談です)
裏を返せば、
- 相談者の満足する回答を提供する(知識を使いこなして提案をする)
- 相談者の行動のきっかけを後押しできる
- 専門家として信頼できるだけのスキルを身に着ける(専門知識、ノウハウを分かりやすくアウトプットする)
- 専門書を用いて、しっかりとした回答を提供する
これらのことができれば、有料の相談でも問題なさそうです。
(あえて言いますが)うさんくさい職業ランキングでトップ争いを繰り広げる占い師が有料相談をできて、行政書士にそれができないというのはおかしな話です。
まとめ
相談者を満足させられるだけの情報提供できる自信がついた段階で、相談の有料化を検討してみてはいかがでしょうか。
自信がない場合は、専門書を買って、忙しい相談者様の代わりに調べて回答資料をお渡しするだけでも立派な価値の提供になります。
そういえば人気占い師も、診断につかった手相占いの紙にメモ書きしたものをお土産として渡してくれました。
占い師である以上に、きっちり商売人をやっておられます笑